アメリカはフィラデルフィアに住む“りんたろう”のブログ


by ring_taro
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ジョン・スコフィールドとブラッド・メルドー

The John Scofield "Real Jazz" Trio
Brad Mehldau Trio (Apr. 8, 05)
ペンシルヴァニア大学、アネンバーグ・センター

John Scofield: Guitar
Bill Stewart: Drums
Steve Swallow: Bass

Brad Mehldau: Piano
Larry Grendadier: Bass
Jeff Ballard: Drums

ジョン・スコフィールドとブラッド・メルドー・トリオのダブル・ビル

僕はこのダブル・ビルというのが大好きです。それぞれのグループが一時間弱のライブをやって、間に休憩が入ります。好きな理由は、単純に「二度おいしい」ということもありますけど、集中力が持つでしょう。

この一時間弱っていのがいいのです。そもそもジャズクラブの1セットもそれくらいの時間ですし、レコードを通して聴いてもそんなもんだったでしょう。
と、自分の集中力が持たないことを棚に上げて、勝手なことを言ってしまいました。

ジョンスコのギターはおもしろいですねー。「あ、結構まともだな」なんて思ったとたんに、音が歪む歪む。引きつる引きつる。聴いてると視界がグルグルしてくるようなギターです。
バカラックの「アルフィー」なんて曲もやって、それはそれで素敵だったのですが、やはり真骨頂は三人まとめてドドドドネチョグキャーンと暴れる曲。

あと、ベースのスティーブ・スワローがすごく良かったです。この人のベースって、音楽を支えるのではなくて、スッと流れのなかに入って漂うって感じですごく好きです。そんなスワローのベースが、ジョンスコのぐっちゃぐちゃなギターとからみ合うのだからたまりません。

後半のブラッド・メルドーは、冒頭の深ーいピアノの一音から、ジョンスコでアツくなった聴衆の心を一気に覚ましました。(冷ます?醒ます?いや、やっぱり「覚ます」。)僕はここまで左手が「語る」ジャズ・ピアノを聴いたことがありません。この左手が重く深いんだ。

レディオヘッドの曲あり、レノン/マッカートニーありとバラエティに富んだ選曲でしたが、一番印象に残ったのは「オール・ザ・シングス・ユー・アー」。この曲の解体っぷりはすごかったです。曲が進むにつれ、「あ、この曲、オール・ザ・シングス~だ」と気づいた瞬間があったのですが、またすぐにそれが闇の中に消えていきました。

楽しいコンサートでした。これ、順番が逆「メルドー→ジョンスコ」だったらダメだったでしょうね。

ところで一緒に行った人に「すごくよかったから、おすすめのCDを教えて」と言われてちょっと困ってしまいました。

ブラッド・メルドーの方は、「ベースとドラムスがうるさかった」と言われたので(そうだったかなあ?)、『ライブ・イン・トーキョー』をすすめておきました。

ジョンスコは・・・困ります。最近の「ジャズ」なアルバムだと、この日のみたいにイッちゃってるのって結構ないんですよね。今回のトリオによる録音や、ブラッド・メルドーと共演しているものもあるのですが。。。気に入ってもらえるかなあ。それに僕もジョンスコの全てのCDを聴いているわけではないし。うーん、ジャムバンドかなあ。

なにかいいCDがあったら教えてください。

これがクラシックだったら、「ちょっとズレたものを貸して反応を楽しむ」なんて事をする余裕が多少はあるのですが。
(以前「ブルックナーの交響曲って聴いたこと無いんだけど、なんかいいCDある?」って聞かれて、ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルの九番を人に貸したことがあります。初めて聴くブルックナーがムラヴィンスキーって人の反応を見てみたかったのです。)
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by ring_taro | 2005-04-11 19:56 | ジャズ