アメリカはフィラデルフィアに住む“りんたろう”のブログ


by ring_taro
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過ぎ去りし時代、来るべき時代

5月14日のThe Philadelphia Inquirer紙にフィラデルフィア管のチャイコフスキーの演奏会評が載っていました。

アジア・ツアーにそなえてこのプログラムでは、前主席ホルン奏者のノラン・ミラーをはじめ八人の引退する団員のほとんどがのっていなかったのですが、そのことをうけて「サヴァリッシュの時代は完全に過去のものとなってしまった」と寂しそうです。しかしこれは新たな時代の始まりであり、副主席のジェフリー・ラングによる交響曲の二楽章のホルン・ソロはそのことを強く予感させるものであったと書いています。

エッシェンバッハの解釈については「満足のいく要素に満ちている(full of gratifying elements)」とおおむね評価しています。特に二楽章冒頭は「音楽表現のあり方としての希有の例(a startling instance of timbre as an expressive entity)」と褒めちぎっています。この二楽章の冒頭、要チェックですね。

ラン・ランのピアノについては、オーケストラとの協調性を高く評価しています。これまでのパフォーマンスに比べてのこの向上の要因は、「解釈よりも[オーケストラあるいは指揮者への]服従(more about submission than interpretation)」によるものかもしれないとしながらも、「これこそ演奏者が志向せねばならない音楽のあり方である(this is music that performers must seize)」と書いています。

へー、昔のラン・ランは今回の演奏会以上に奔放なスタイルだったんだ。どんなものだったのでしょうね。
でも僕には現在のラン・ランも十分に鮮烈です。
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by ring_taro | 2005-05-18 00:44 | フィラデルフィア管弦楽団