アメリカはフィラデルフィアに住む“りんたろう”のブログ


by ring_taro
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エッシェンバッハのマーラー

日曜にはサントリー・ホールでエッシェンバッハ/フィラデルフィア管のマーラーの交響曲第五番の演奏会があるようですね。あー、聴きに行きたい。

え、前プロはラン・ランのピアノでベートーヴェンのピアノ協奏曲第四番?おもしろそー。勝手な想像ですが、相当にファンタスティックな演奏になるのではないでしょうか。

そういえば昨年11月19日にフィラデルフィアでマーラーの五番は聴いていたのですが、感想はこのブログには書いていませんでした。思えばあの演奏会がエッシェンバッハの音楽に惹かれ始めたターニング・ポイントだったなあ。

正直いいまして、一楽章・二楽章の過剰な表情付けには辟易したものでした。僕は「過剰な表情付けのマーラー」は大好きだったはずなのですが。。。とにかくいたる所で粘るので音楽が流れないのです。これはしんどいことになってきたなあ、と思ったものでした。

ところがです、三楽章スケルツォでそのエッシェンバッハの音楽づくりが、曲とピッタリあい始めたのです。これは自分の耳がなれてきたのか、このスケルツォがエッシェンバッハの志向する音楽に向いていたのか、はたまたオーケストラがこなれてきたからなのか、そこのところはよくわかりませんが、とにかくここから先は感動の嵐でした。

予想よりもあっさりしたアダージェットをへて、終楽章では喜びの爆発。オケも指揮者もものすごく入れ込んでいました。相変わらず音楽は粘るのですが停滞感は全くなく、強力な推進力でもってクライマックスまでぐいぐい進んで行きます。

ああ、もう一度聴きたいなあ。
この二週間だけでも日本に帰りたいなあ。

ついでにこのときのThe Philadelphia Inquirer紙(Nov. 22, 2004)の演奏会評も調べてみたのですが、「譜面として書かれた音楽というよりも、いまここで生まれたかのようだ」といった感じに評価しています。この演奏会評によるとアダージェットには12分もかかったそうな。えー、そんなに長かった?ちょっと意外でした。

そして記事の最後はこんな一文。

Momentarily, you forgot every other Mahler 5th you'd ever heard.

いいですねー。ん?でも"momentarily"って、それ誉めているのか?
でも、その刹那的な感じもエッシェンバッハの魅力ではあるなあ。
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by ring_taro | 2005-05-21 22:12 | フィラデルフィア管弦楽団