アメリカはフィラデルフィアに住む“りんたろう”のブログ


by ring_taro
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オルガン付き、異形の美

ケネット交響楽団演奏会 (Oct. 16, 04)
ウエスト・チェスター大学、エミリー・K・アスプランド・コンサートホール

リヒャルト・シュトラウス: ドン・ファン
マーラー: さすらう若人の歌
サン=サーンス: 交響曲第三番「オルガン付き」

メアリ・グリーン: 指揮
ランデル・スカラータ: バリトン

ケネット交響楽団はフィラデルフィア近郊チェスター・カウンティーのプロオーケストラ。アメリカは結構小さな街にもプロオケがあったりします。ウエスト・チェスターの知人を訪ねるついでに、今シーズンのオープニングコンサートに連れていってもらいました。

技術的にどれくらいのもんなんだろうなーと聴く前は思っていたのですが、とても楽しかったです。オケ全体で音を鳴らしきっているので、聴いててとても気持ちがいい。(特にドン・ファン。)

しかしプログラミングがとてもいいですね。この三曲は作曲された年が大変近いのです(ドン・ファン1888年、さすらう若人1896年、オルガン付き1886年)。リヒャルトとマーラーの関係はよく話しにのぼったりしますが、サン=サーンスの年代不詳気味な曲をこの流れのなかに置いてみると、おぼろげながら何かが見えてくるような気がしませんか?ケネット交響楽団はドイツ音楽だのフランス音楽だのと曲によって演奏を変えるようなことはしない(出来ない?)ので、そのことになんかえらく感心してしまいました。

「オルガン付き」はとにかく「異形」の音楽です。中途半端な二楽章形式、ピアノとオルガンの不思議な使い方、微妙にずらさながらグルグルめぐる旋律、それでいてクラシカルな響き。この音楽、リヒャルトとマーラーが作曲のキャリアを始めた時期につくられたものなんですね。

「オルガン付き」は美しい音楽です。ちなみに僕は大学オケでこの曲を演奏したことがあります。「さすらう若人の歌」自体はやったことはありませんが、この曲がベースになった交響曲第一番はやったことがあります。聴いててとても懐かしくなりました。

ところで「さすらう若人の歌」の「若人」は「わかと」とは読みません。それはそれで意味が通ってしまうのですが。
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by ring_taro | 2004-10-18 12:02 | クラシックの演奏会