アメリカはフィラデルフィアに住む“りんたろう”のブログ


by ring_taro
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2005年 02月 27日 ( 4 )

リズムだ!リズムだ!

Jack DeJohnette Latin Project (Feb. 05, 05)
ペンシルヴァニア大学、アネンバーグ・センター

Jack DeJohnette: Drums
Don Byron: Clarinet
Giovanni Hidalgo: Congas
Edsel Gomez: Piano
Jerome Harris: Bass
Luisito Quintero: Percussion

なんとなしにネットサーフィンしていたら、ペンシルヴァニア大学にジャック・ディジョネットが来ることを発見。
このPenn-PresentsというHPをみてみたら、ずいぶんと面白いプログラムが目白押しですね。やっぱアメリカの一流大学はすげーなー(嫉妬)。お、4月にはジョン・スコフィールド+ブラッド・メルドーなんてものもある。これは絶対行こう。

というわけで、ペンシルヴァニア大学に行ってきました。

ジャック・ディジョネットを中心にしたラテン・ジャズのコンボでした。
ピアノのエドセル・ゴメスは「ピアノは打楽器じゃ」系のピアニスト。プログラムの紹介に「セシル・テイラーをほうふつとさせる」と書いてあって、まあそれは正直よくわからんけども、とにかくがっつんがっつんピアノを叩きまくる。実に気持ちがいいです。
打楽器奏者が三人いて、しかもピアノがアレなので、終始リズムリズムリズム。本当に楽しいなーこれは。
途中ちょっとダレてきたかと思ったら、ベースの人が美声で歌いだすし。あー本当に楽しいなー。

ディジョネットのドラムを生で聴くのは初めてでしたが、さすがという他ありませんね。叩きたいだけ叩いといて、それでも音楽の流れを滞らせることがありません。あー楽しい。
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by ring_taro | 2005-02-27 09:04 | ジャズ
フィラデルフィア管弦楽団演奏会 (Feb. 03, 05)
キメル・センター、ボライゾン・ホール

ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第三番
エルガー: 交響曲第一番

ドナルド・ラニクルズ: 指揮
アンドレアス・へフリガー: ピアノ

へフリガーというピアニストは一言でいうならば、「鬼才系」。ベートーヴェンを終始ねっとりと演奏。
二楽章冒頭のピアノソロを聴いたとき、このテンポのままだったら一体何分かかってしまうのだろうとビックリしましたもん。他にもちょこちょこ「おかず」は入れるわ、何の脈絡もなく突っ走りだすわ。それはもう面白かったです。

スコットランド出身の指揮者ラニクルズは、そんな鬼才系をぴったりサポート。
エルガーの交響曲もゆったり目のテンポで堅実に音楽をすすめていきます。四楽章のクライマックス、一楽章冒頭のメロディが高らかにならされる部分はいいですねー。何度聴いてもアツいものがこみ上げてきますねー。

エルガーの音楽って、本当は感傷的な人間が必死に紳士然としいている感じがとても愛らしいです。
三楽章の途中、不意にディーリアスみたいな音楽になったかと思ったらスッとエルガーに戻る部分があります。格式高そうなお屋敷の部屋のしっかり閉められたカーテンの向こうに、チラッとイギリスの田園風景が見えたようなこの部分が大好きです。
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by ring_taro | 2005-02-27 08:28 | クラシックの演奏会

ああ、若さよ…

カーティス交響楽団演奏会 (Jan. 30, 05)
キメル・センター、ボライゾン・ホール

ドヴォルザーク: 謝肉祭序曲
ロータ: トロンボーン協奏曲
マーラー: 交響曲第一番

クリストフ・エッシェンバッハ: 指揮
ニッツァン・ハロッズ: トロンボーン

世界的に有名なフィラデルフィアのカーティス音楽院の学生たちのオーケストラです。ふむふむ、メンバーは14歳から26歳まで・・・みんな僕より年下かあ。若い。

今回の指揮者はご存知フィラデルフィア管音楽監督のエッシェンバッハ。マーラーの一番は来日公演でフィラデルフィア管がやる曲でもあり、どんなものかなあと聴いてきました。

一番安い席を買ったら5ドルでした。四階席の舞台の裏側の席。舞台をほとんど真上から見下ろしている感じ。こんなところでオーケストラを聴くのは初めてだし、演奏する方もこんなところから見下ろされたらやりづらいだろうに。

当たり前といえば当たり前の話ですが、フィラデルフィア管とはまったく違う音のオケでした。フィラデルフィア管は最大の魅力である高弦を前面に出してその他の楽器はそれを邪魔しないように音を混ぜていきオケの音色をつくりあげているのですが、カーティスのオケは低音から高音へとピラミッド型に積み重ねていく教科書どおりの音の作り方です。
そしてそんななかでも金管は元気いっぱいに吹きまくる。いやー、若いね。

エッシェンバッハはそんな若いオケのなかでもしっかり自らの「手癖」を仕込むことを忘れません。特にマーラーの第二楽章は細かい仕掛けを仕込みたい放題。急に音を小さくしたかと思ったら急激なクレッシェンドとか、快調にドライブしていたかと思ったら急ブレーキとか。手元にスコアがないので、それが楽譜に忠実に演奏した結果なのか指揮者のやりたいようにやっているだけなのかはわかりませんが。(なんとなく後者のような気がする・・・)
一歩間違えれば辟易モノの演奏ですが、最近そんなエッシェンバッハが心地よくなってきた。もう中毒ですな、中毒。

マーラーの一番ははるか昔にアマオケで吹いたことがあって懐かしいなー。四楽章で弦だけになる静かな部分は今聴いてもグッとくるものがあります。
クライマックスでホルンは立ちあがって吹くのですが、それがタイミングが難しいわ恥ずかしいわで。

中プロは『ゴッド・ファーザー』で有名なイタリア出身の作曲家ロータによるトロンボーン協奏曲。ソリストのハロッズはフィラデルフィア管の首席奏者ですが、弦をたてて控えめなフィラデルフィア管金管セクションの中でもブカブカ吹きまくる異色派。
でも、僕はこーゆーヒロイックな音色のトロンボーンは嫌いじゃなくてよ。
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by ring_taro | 2005-02-27 07:48 | クラシックの演奏会
ニューヨーク・フィルハーモニック演奏会 (Jan. 28, 05)
キメル・センター、ボライゾン・ホール

オネゲル: パシフィック231
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第一番
ラヴェル: ダフニスとクロエ

ロリン・マゼール: 指揮
スティーブン・ハフ: ピアノ
ウエストミンスター交響合唱団

この直前の記事と見比べて「あれ?コンサートの日付が同じじゃない?」と思ったそこのあなた。間違いではありません。
またやってしまいました。適当にいろいろな人とコンサートに行く約束をしてチケットを買っていたら、一日に二回コンサート。ダブル・ヘッダー。

だって同じホールで昼にフィラデルフィア管が演奏会やって、夜にニューヨーク・フィルがやるなんて思わないじゃない。思いますか?まあでも、贅沢な話ですよね。どちらもすばらしい演奏会でしたし。うん、贅沢な話だ。

というわけで、ニューヨーク・フィル、フィラデルフィアに来たる!

基本的な感想は前に書いたものとほとんど変わりません。

あいつら絶対、前半のプログラムは手を抜いてるよ!
9月に聴いたときもそうだったけど、前中を聴いているときは「うまいし、いい音だなー」程度しか思わないのです。メンバーもちょっと落としている感があるし。

休憩後、ついにホルンにフィリップ・マイヤーズ登場!でけーなーマイヤーズ。そして、うめーなー。何たる存在感(視覚的にも聴覚的にも)。

「ダフニスとクロエ」は明らかにオケの集中力が違いました。マゼールのほんの少しの指の動きだけで一気にオーケストラの色彩が変わるのです。クライマックスの部分、オケがブワーっと音量を上げると四階席に座っていた自分が風圧で吹っ飛ばされそうになりました。本当に吹っ飛ばされそうになったんですよ。

このニューヨーク・フィルの色彩の豊かさはフィラデルフィア管にはまったくないものです。フィラデルフィア管はまあ言ってしまえば、一色しか色のないオーケストラです。(しかしそれは飛びきり美しい色なのですが。)ニューヨーク・フィルはさっきまでモノクロだった色を、一気にギラッとした金色に変えてしまう凄みがあります。

しかし僕はマゼールに完全にまいってしまいました。
今「現役最高の指揮者は誰だと思う?」と聴かれたら、迷わず「マゼール!」って答えそうですもん。
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by ring_taro | 2005-02-27 06:53 | クラシックの演奏会