アメリカはフィラデルフィアに住む“りんたろう”のブログ


by ring_taro
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2005年 04月 01日 ( 1 )

フィラデルフィア管弦楽団の本拠地であるキメル・センターのボライゾン・ホールが音響的な問題を抱えていることが指摘されています。

このホールの音響にちょっと問題があることは以前から耳にしていたのですが、一体どんな問題なのかは詳しくは知りませんでした。どこかにわかりやすい説明がないかなーと調べていたら、Bucks County Courier Times紙の2月2日の記事「キメル・センターのボライゾン・ホールは音響面での改善を必要としている(Kimmel Center's Verizon Hall Needs Acoustic Upgrade)」に簡潔に書いてありました。

Artec社のレポートによると、問題は「低レベルの反響(low level of reverberance)」と「オーケストラが演奏した際の響きが比較的低レベルであること(relatively low level of impact of the orchestral sound)」だそうです。チェロの形をしたこのホールの特異な形状自体に問題があるわけではないけれど、それでもやはり構造上の欠陥があるそうです。

Artec社の提示した改善方法は下記のとおり。

Artec's major recommendation was replacement of more than 100 doors opening into the acoustical chamber surrounding the hall to increase the "strength of the sound of the orchestra" and "increase reverberance."

僕も正確なことはわからないのですが、このホールの側面は反響板の役割を持った無数の「ひだ」のようなもので構成されています。Artec社が取り替えるべきといっているドアとは、これのことだと思います。

これらのドアはファイバーボードと石こうの表面にマホガニー材を付けたもので、一般的なホールの壁の材質に比べると非常に軽いのだそうです。レポートはこれをコンクリート製にすることを提案しています。

エッシェンバッハはこの問題について特別にコメントはしていませんが、Artec社はエッシェンバッハ氏と既に何度か話しあいの場を持ったそうです。キメル・センターの支配人ジャニス・プライス氏は、Artec社のレポートはホールに対する「ダメだし(indictment)」ではなく、ホールの完璧なものにするためのプロセスであると強調しています。

一体どれくらいの費用がかかるのか、お金を出すのはキメルかそれともフィラデルフィア管か、そもそもこの改修は行なわれるのかといったことはまったくの未定(no one is sure)だそうです。ただ、新たな資金集めの活動を行なうことになるだろうとのことです。
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by ring_taro | 2005-04-01 23:45 | フィラデルフィア管弦楽団