アメリカはフィラデルフィアに住む“りんたろう”のブログ


by ring_taro
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フィラデルフィア管弦楽団演奏会 (Feb. 19, 05)
キメル・センター、ボライゾン・ホール

ヒンデミット: 弦楽と金管による演奏会用音楽
チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン: 交響曲第一番

ヴォルフガング・サヴァリッシュ: 指揮
デビット・キム: ヴァイオリン

サヴァリッシュ指揮による定演第二弾。チャイコフスキーのコンチェルトを演奏するキムはフィラデルフィア管のコンサート・マスターです。

前回の演奏会でもちょっと感じたのですが、サヴァリッシュ指揮のフィラデルフィア管は、ところどころで音楽が「緩む」んですよねー。音楽的意図とは関係なしにテンポがふっと速くなったり遅くなったり、突然ノーテンキな音を出しちゃったりとか。なんか集中力の欠如からくる緩みって感じ。
まあ、細かいところまでガチガチに音楽を引き締めていくタイプの指揮者ではなさそうですしね。「おおらかな音楽」ということで。

ただ、この時期フィラデルフィア管は本当に演奏会が多かったのです。基本的に木・金・土・火が定期演奏会で、その合間に13日(日)はムーティー指揮によるファンド・レイジングのための演奏会(残念ながら僕は聴きにいけなかったのですが)、14日(月)はヴァレンタイン特別演奏会。いつこのプログラムの練習をしたんですか?という状態です。

ただそんななかでも、ベートーヴェンはとてもいい演奏でした。
こういうゆったりとしたテンポの中で、それぞれの楽器がとびきりきれいな音を重ねていくというベートーヴェンもいいものですね。

来年度のシリーズではエッシェンバッハがベートーヴェンの交響曲を全曲やるのですが、こんな落ち着いたゆったりと聴けるベートーヴェンにはならないでしょうね。もっとスリリングなものとなるでしょう(いろんな意味で。)まあ、楽しみであるのですが。

それにしても遅かったなー。一楽章提示部をきっちり繰りかえしているためもありますが、30分ほどかかりました。ええと、僕が持っているトスカニーニのCDは23分40秒か。まあ、トスカニーニと比べてもしゃーないか。
普通は何分くらいなんでしょうかね。
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by ring_taro | 2005-02-28 16:56 | クラシックの演奏会

あ、生ゴードンさんだ!

Jim Hall (Feb. 18, 05)
ヴィレッジ・バンガード

Jim Hall: Guitar
井上智: Guitar

ニューヨークのジャズクラブ「ヴィレッジ・バンガード」。昔から行きたかったんですよ。

たまたまヴィレッジ・バンガードの70周年アニバーサリーで出演者が豪華な時期でした。前の日はウィントン・マルサリスだったみたいだし。

階段を下りていくと・・・、おおっ映画『ブルーノート物語』にも出てきたあの女主人だ。うわー本物だ、迫力あるなー。なんていろんなことに感動しっぱなし。

ジム・ホールと井上智さんとのデュオで「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」(ああ、ジム・ホールのマイ・ファニー・ヴァレンタインですよ!)から始まり、スタンダードありオリジナルあり「赤とんぼ」なんて選曲もあり、最後は「セント・トーマス」。

デュオは息がぴったり。井上智さんのギターはジム・ホールをしっかりサポートしたかと思ったら、自分のソロではしっかりいいたいことをいうすばらしいものでした。すごく引き出しの多い人ですね。

ジム・ホールのギターは、もう「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」が始まった時点で胸がいっぱい。女の人が水の中をただようあのジャケットがぶわーっと浮かんできました。でもただ懐かしいだけじゃありませんよ。曲によっては結構新しくて面白い音をだしたりして飽きさせません。
しかしジム・ホールが目を閉じスッと弦に手を触れ、そして美しいメロディーがとめどなく流れる。実に詩的な情景でありました。

そしてとても面白くてかわいらしいおじいちゃんでした。

「次の曲はオール・ザ・シングス・ユー・アー。この曲は僕の奥さんが大好きでねえ。だからいままでで一番弾いた曲だよ。」

「次の曲も鳥に関するもので、スカイラーク。って、ええと、"とんぼ"って鳥だっけ?サトシさん。」

こういうあたたかいユーモアセンスっていいですね。


ところで前の日にメトロポリタン・オペラで隣に座っていたドイツ人グループを、この日の昼にメトロポリタン美術館で見かけたのですが、なんとヴィレッジ・バンガードでも会いました。観光客の行くところなんて決まってるんですねー。
それにしても趣味があいますね、ドイツのおじさん。
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by ring_taro | 2005-02-28 15:29 | ジャズ

あー、叱りとばしてぇー

メトロポリタン・オペラ公演 (Feb. 17, 05)
メトロポリタン・オペラハウス

プッチーニ: トゥーランドット

ベルトラン・ド・ビリー: 指揮

アンドレア・グルーバー: トゥーランドット
クラッシミル・ストヤノヴァ: リュー
ヨハン・ボータ: カラフ
(その他のキャストは省略)

ニューヨークに行く用事があったので、ついでにメトロポリタン・オペラを観てきました。メトは初めてです。

当日会場に行ってみてもしチケットが売り切れだったら、隣のニューヨーク・フィル(シャイー指揮でストラヴィンスキーの火の鳥他)でも聴こうかなあと思っていたのですが、運よく一番安い席(Family Circle, 26ドル)が残っていました。

五階席の後ろの席だったのですが、まー舞台が遠いねー。外野席で野球観てるみたい。しかしでっかいホールだなー。どれくらい入るんだろう。え?約3700人?すげー。それで連日ほぼ満席になるんだからすごいよなー。

あとすべての席に字幕がついているんですね。これも驚きました。

グラモフォンででているDVDと同じセット・演出だと思います。そのセットの豪華さといったら・・・。第二幕第二場の幕が開いて、でっかい宮殿が舞台にあらわれた時、観客席から一斉に「おおお!!」と声があがりましたもん。

舞台の豪華さもさることながら、オーケストラの充実っぷりも今まで観たどのオペラよりもすばらしいものでした。なかなかピットのオケからここまで緊張感のあるをサウンドを聴くことはできません。

また聴きに行きたいなー。もうちょっといい席で聴きたいけど、高いもんなー。

それにしてもこのオペラを観るたびに、カラフのあまりの身勝手さに説教したくなります。
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by ring_taro | 2005-02-28 13:50 | クラシックの演奏会
東京カルテット演奏会 (Feb. 16, 05)
キメル・センター、ペレルマン・シアター

ハイドン: 弦楽四重奏曲「騎士」 Op. 74, No. 3
ウェーベルン: 緩徐楽章 (Langsamer Satz)
ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第15番 Op. 132

僕は弦楽四重奏はあまり頻繁に聴くわけではないし詳しくもないのですが、そんなシロウトの僕でも先日聴きにいったジュリアード・カルテットとはまったく違う響きだとわかりますね。

ジュリアード・カルテットはそれぞれの奏者の強烈な音を重ねあわせることで音楽をつくっていくのに対して、東京カルテットは一糸乱れぬアンサンブルで凝縮された音楽をつくります。スケールの大きさや音楽の放つ熱量ではジュリアード、完成度や集中力では東京といった感じでしょうかね。

以下、曲ごとの感想を。

僕はハイドンの「その時代の制約された音楽の形式やルールの中でどんだけこっそり自己主張を仕込むことができるかという遊び心」が大好きです。例えばソナタ形式の再現部はタダでは再現しないぞみたいなね。交響曲なんかにくらべて弦楽四重奏はそのことがよりはっきりとわかります。

ウェーベルンはずいぶんわかりやすい曲だなあと思ったら、かなり若いころ(1905年)の作品なんですね。すごくきれいな曲でした。

そしてベートーヴェン。
後期ベートーヴェンのピアノソナタや弦楽四重奏の音楽的な深さは、他の追随をまったく許さないものがありますね。Op. 132は45分くらいかかる大曲なのですが、なんていうか、もうホント、聴いててクラクラしてきます。

特に第三楽章モルト・アダージョのすばらしさといったら・・・。寂寥感と懐かしさがいっぺんに押しよせてくる感じ。
そこに描かれているのは広大な抽象の世界。でもその世界のなかに決して開かない扉があって、その扉の先にはいつかの懐かしい決して戻ることのできない風景が広がっている。
そんな感じでしょうか。

ま、妄想はさておいて。

東京カルテットのすばらしさは、そういった曲ごとの魅力を最大限に引き出してくれるところにあります。演奏のすばらしさよりも、曲のすばらしさで胸がいっぱいになる。

そんな演奏にあこがれます。
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by ring_taro | 2005-02-28 03:41 | クラシックの演奏会
オペラ・カンパニー・オブ・フィラデルフィア公演 (Feb. 11, 05)
アカデミー・オブ・ミュージック

ヴェルディ: アイーダ

指揮: コラッド・ロヴァリス
(歌手名等は省略。アイーダ役のアンジャラ・ブラウンが急病のためリサ・ダルチラスが代わりをつとめました。残念。)

前回のドン・パスクァーレのセットがちょっとアレな感じだったのに比べて、アイーダのセットは実に豪華でした。オーケストラも今回の方が相当うまく聴こえました。お客もほぼ満員。パーシャル・ビュー(舞台の一部が見られない席)しか売れ残っていませんでした。ていうかアカデミー、パーシャル・ビューな席多すぎ。

どーしてもこのオペラは物語の流れというか、後半のグダグダ感がひっかかるのですが、まあそんなことを気にしてたらオペラなんで観られませんよねー。個人的に一番ツボなのは途中まで散々かき回しといて、舞台の外であっけなく死んじゃうあの人。

でも何度聴いても二幕のフィナーレは派手で感動しますねー。
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by ring_taro | 2005-02-28 01:17 | クラシックの演奏会
フィラデルフィア管弦楽団演奏会 (Feb. 10, 05)
キメル・センター、ボライゾン・ホール

ドヴォルザーク: スラブ舞曲集 Op. 72
ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲

ヴォルフガング・サヴァリッシュ: 指揮
レオニダス・カヴァコス: ヴァイオリン

フィラデルフィア管の前音楽監督サヴァリッシュがこの後数公演の指揮を担当。

サヴァリッシュといえば、僕が高校生のころからN響でよく聴きました。懐かしいなあ。部活終わりに友達とNHKホールに連れだって聴きに行ったものでした。あのころは学生席は1000円だったと思います。すんごい舞台から遠い席だったけど。

あのころのイメージは、「ちょっとスケールが小さめだけど端正な音楽をつくる指揮者」といった感じでした。持っていたメンデルスゾーンやシューマンのレコードもそんな音楽でしたね。
今回フィラデルフィア管との演奏会を何回か聴いてみると、音楽の作り方に大きな変化はなかったのですが、全体的にテンポが遅くなってスケールが大きめになっていました。

スラブ舞曲集はねえ…、すごく美しい演奏だったのですが、八曲もぶっ続けで聴くと疲れちゃいますねえ。ブルックナーとかならどんなに長くても平気なのに、不思議ですねえ。

カヴァコスのベートーヴェンはゆったりとしたテンポのなか、どれだけ美しい音を聴かせられるかで勝負するタイプの演奏でした。音の美しさでは今まで僕が聴いたヴァイオリンの中でも群を抜いていました。

しかしこのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、一聴「きれいだけど長めの曲」ですが、一筋縄ではいかない曲ですねえ。とくに一楽章は冒頭ティンパニで提示されるされるリズムが楽章の最後までどこかで響いているし、ヴァイオリンがソロを弾いているあいだところどころで管楽器がずーっと音を伸ばしているところなんか結構グロテスクだったりして。
僕が一番好きな個所は二楽章の後半、弦のピッチカートのなかヴァイオリンがソロを弾く部分です。「瞑想」みたいな感じがすごい好き。カヴァコス/サヴァリッシュのおそーいテンポが一番心地よかった部分です。
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by ring_taro | 2005-02-28 00:49 | クラシックの演奏会

リズムだ!リズムだ!

Jack DeJohnette Latin Project (Feb. 05, 05)
ペンシルヴァニア大学、アネンバーグ・センター

Jack DeJohnette: Drums
Don Byron: Clarinet
Giovanni Hidalgo: Congas
Edsel Gomez: Piano
Jerome Harris: Bass
Luisito Quintero: Percussion

なんとなしにネットサーフィンしていたら、ペンシルヴァニア大学にジャック・ディジョネットが来ることを発見。
このPenn-PresentsというHPをみてみたら、ずいぶんと面白いプログラムが目白押しですね。やっぱアメリカの一流大学はすげーなー(嫉妬)。お、4月にはジョン・スコフィールド+ブラッド・メルドーなんてものもある。これは絶対行こう。

というわけで、ペンシルヴァニア大学に行ってきました。

ジャック・ディジョネットを中心にしたラテン・ジャズのコンボでした。
ピアノのエドセル・ゴメスは「ピアノは打楽器じゃ」系のピアニスト。プログラムの紹介に「セシル・テイラーをほうふつとさせる」と書いてあって、まあそれは正直よくわからんけども、とにかくがっつんがっつんピアノを叩きまくる。実に気持ちがいいです。
打楽器奏者が三人いて、しかもピアノがアレなので、終始リズムリズムリズム。本当に楽しいなーこれは。
途中ちょっとダレてきたかと思ったら、ベースの人が美声で歌いだすし。あー本当に楽しいなー。

ディジョネットのドラムを生で聴くのは初めてでしたが、さすがという他ありませんね。叩きたいだけ叩いといて、それでも音楽の流れを滞らせることがありません。あー楽しい。
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by ring_taro | 2005-02-27 09:04 | ジャズ
フィラデルフィア管弦楽団演奏会 (Feb. 03, 05)
キメル・センター、ボライゾン・ホール

ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第三番
エルガー: 交響曲第一番

ドナルド・ラニクルズ: 指揮
アンドレアス・へフリガー: ピアノ

へフリガーというピアニストは一言でいうならば、「鬼才系」。ベートーヴェンを終始ねっとりと演奏。
二楽章冒頭のピアノソロを聴いたとき、このテンポのままだったら一体何分かかってしまうのだろうとビックリしましたもん。他にもちょこちょこ「おかず」は入れるわ、何の脈絡もなく突っ走りだすわ。それはもう面白かったです。

スコットランド出身の指揮者ラニクルズは、そんな鬼才系をぴったりサポート。
エルガーの交響曲もゆったり目のテンポで堅実に音楽をすすめていきます。四楽章のクライマックス、一楽章冒頭のメロディが高らかにならされる部分はいいですねー。何度聴いてもアツいものがこみ上げてきますねー。

エルガーの音楽って、本当は感傷的な人間が必死に紳士然としいている感じがとても愛らしいです。
三楽章の途中、不意にディーリアスみたいな音楽になったかと思ったらスッとエルガーに戻る部分があります。格式高そうなお屋敷の部屋のしっかり閉められたカーテンの向こうに、チラッとイギリスの田園風景が見えたようなこの部分が大好きです。
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by ring_taro | 2005-02-27 08:28 | クラシックの演奏会

ああ、若さよ…

カーティス交響楽団演奏会 (Jan. 30, 05)
キメル・センター、ボライゾン・ホール

ドヴォルザーク: 謝肉祭序曲
ロータ: トロンボーン協奏曲
マーラー: 交響曲第一番

クリストフ・エッシェンバッハ: 指揮
ニッツァン・ハロッズ: トロンボーン

世界的に有名なフィラデルフィアのカーティス音楽院の学生たちのオーケストラです。ふむふむ、メンバーは14歳から26歳まで・・・みんな僕より年下かあ。若い。

今回の指揮者はご存知フィラデルフィア管音楽監督のエッシェンバッハ。マーラーの一番は来日公演でフィラデルフィア管がやる曲でもあり、どんなものかなあと聴いてきました。

一番安い席を買ったら5ドルでした。四階席の舞台の裏側の席。舞台をほとんど真上から見下ろしている感じ。こんなところでオーケストラを聴くのは初めてだし、演奏する方もこんなところから見下ろされたらやりづらいだろうに。

当たり前といえば当たり前の話ですが、フィラデルフィア管とはまったく違う音のオケでした。フィラデルフィア管は最大の魅力である高弦を前面に出してその他の楽器はそれを邪魔しないように音を混ぜていきオケの音色をつくりあげているのですが、カーティスのオケは低音から高音へとピラミッド型に積み重ねていく教科書どおりの音の作り方です。
そしてそんななかでも金管は元気いっぱいに吹きまくる。いやー、若いね。

エッシェンバッハはそんな若いオケのなかでもしっかり自らの「手癖」を仕込むことを忘れません。特にマーラーの第二楽章は細かい仕掛けを仕込みたい放題。急に音を小さくしたかと思ったら急激なクレッシェンドとか、快調にドライブしていたかと思ったら急ブレーキとか。手元にスコアがないので、それが楽譜に忠実に演奏した結果なのか指揮者のやりたいようにやっているだけなのかはわかりませんが。(なんとなく後者のような気がする・・・)
一歩間違えれば辟易モノの演奏ですが、最近そんなエッシェンバッハが心地よくなってきた。もう中毒ですな、中毒。

マーラーの一番ははるか昔にアマオケで吹いたことがあって懐かしいなー。四楽章で弦だけになる静かな部分は今聴いてもグッとくるものがあります。
クライマックスでホルンは立ちあがって吹くのですが、それがタイミングが難しいわ恥ずかしいわで。

中プロは『ゴッド・ファーザー』で有名なイタリア出身の作曲家ロータによるトロンボーン協奏曲。ソリストのハロッズはフィラデルフィア管の首席奏者ですが、弦をたてて控えめなフィラデルフィア管金管セクションの中でもブカブカ吹きまくる異色派。
でも、僕はこーゆーヒロイックな音色のトロンボーンは嫌いじゃなくてよ。
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by ring_taro | 2005-02-27 07:48 | クラシックの演奏会
ニューヨーク・フィルハーモニック演奏会 (Jan. 28, 05)
キメル・センター、ボライゾン・ホール

オネゲル: パシフィック231
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第一番
ラヴェル: ダフニスとクロエ

ロリン・マゼール: 指揮
スティーブン・ハフ: ピアノ
ウエストミンスター交響合唱団

この直前の記事と見比べて「あれ?コンサートの日付が同じじゃない?」と思ったそこのあなた。間違いではありません。
またやってしまいました。適当にいろいろな人とコンサートに行く約束をしてチケットを買っていたら、一日に二回コンサート。ダブル・ヘッダー。

だって同じホールで昼にフィラデルフィア管が演奏会やって、夜にニューヨーク・フィルがやるなんて思わないじゃない。思いますか?まあでも、贅沢な話ですよね。どちらもすばらしい演奏会でしたし。うん、贅沢な話だ。

というわけで、ニューヨーク・フィル、フィラデルフィアに来たる!

基本的な感想は前に書いたものとほとんど変わりません。

あいつら絶対、前半のプログラムは手を抜いてるよ!
9月に聴いたときもそうだったけど、前中を聴いているときは「うまいし、いい音だなー」程度しか思わないのです。メンバーもちょっと落としている感があるし。

休憩後、ついにホルンにフィリップ・マイヤーズ登場!でけーなーマイヤーズ。そして、うめーなー。何たる存在感(視覚的にも聴覚的にも)。

「ダフニスとクロエ」は明らかにオケの集中力が違いました。マゼールのほんの少しの指の動きだけで一気にオーケストラの色彩が変わるのです。クライマックスの部分、オケがブワーっと音量を上げると四階席に座っていた自分が風圧で吹っ飛ばされそうになりました。本当に吹っ飛ばされそうになったんですよ。

このニューヨーク・フィルの色彩の豊かさはフィラデルフィア管にはまったくないものです。フィラデルフィア管はまあ言ってしまえば、一色しか色のないオーケストラです。(しかしそれは飛びきり美しい色なのですが。)ニューヨーク・フィルはさっきまでモノクロだった色を、一気にギラッとした金色に変えてしまう凄みがあります。

しかし僕はマゼールに完全にまいってしまいました。
今「現役最高の指揮者は誰だと思う?」と聴かれたら、迷わず「マゼール!」って答えそうですもん。
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by ring_taro | 2005-02-27 06:53 | クラシックの演奏会