アメリカはフィラデルフィアに住む“りんたろう”のブログ


by ring_taro
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現在、私りんたろうはいろいろと切羽詰まった状態からようやく脱しかけております。
もうしばらくしたらブログの更新を再開いたしますので、それまではカリフォルニアの美しい景色をごらんください。なんのこっちゃ。

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# by ring_taro | 2005-10-06 07:08 | ひとりごと

ついに新シーズン開幕!

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9月21日のオープニング・ナイトから、いよいよフィラデルフィア管弦楽団の新シーズンがスタートしました!

この演奏会のチケットはあまりに高かったため、買うのは回避。そのかわり、キメル・センターの外でおこなわれていたパブリック・ビューイングに行ってきました。それほど人が集まっていたわけではありませんでしたが(30人強くらいかな)、和気あいあいと楽しい雰囲気でしたよ。

曲はオール・ベートーヴェン・プログラム。指揮はもちろんクリストフ・エッシェンバッハ。交響曲第一番に、アンドレ・ワッツをソリストに迎えた「皇帝」、最後にレオノーレの第三番という順番でした。
何しろ会場内で聴いたわけではありませんし、交響曲第一番は後日定期演奏会で聴く予定なので、演奏についての詳しい感想は避けておきますが、何点か特に印象に残ったことを箇条書き風に。

弦の配置はやはり1st Vn, Vc, Va, 2nd Vnという並び。今後もエッシェンバッハが指揮するコンサートは、この並びでいくのでしょう。

見たところ昨シーズン限りで引退した奏者たちの穴は埋まっていないようです。このままの体制でいくのでしょうか?(特にホルンとチェロは大丈夫なのでしょうか?)

ワッツのピアノはガッツンガッツンとものすごいですね。「皇帝」にピッタリです。特に三楽章冒頭の迫力といったら。。。

交響曲第一番では比較的おとなしかったエッシェンバッハ/フィラデルフィア管ですが、最後のレオノーレでは本性(?)をあらわし、それはもうアツく凄まじい演奏を繰り広げました。今後の交響曲チクルスに期待できます。


というわけで、夏の音楽祭のことをこのブログで一切書かないまま新シーズンが始まってしまいました。スキをみて必ず書きます。
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# by ring_taro | 2005-09-25 23:52 | フィラデルフィア管弦楽団
以前ご紹介しましたが、フィラデルフィア管の団員を追いかけたドキュメンタリー映画、Music From the Inside Outが、この秋にいよいよ全米で公開されるようです。

9月9日からニューヨークで、その後各地で順次上映が開始されるようですね。

この映画、本当におすすめです。機会があったらぜひ観てください。
日本でも公開しないものでしょうか。
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# by ring_taro | 2005-09-06 11:27 | フィラデルフィア管弦楽団

音楽祭に行ってきました

おひさしぶりです。b0044005_20513732.jpg
テレビでカトリーナ関連のニュースを見るたびに色々とつらい気持ちになる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、サラトガ・スプリングスとタングルウッドの音楽祭に行ってまいりました。
色々と面白い経験ができました。感想はまたおってご紹介していきたいと思います。

あと、今更ながらフィラデルフィア管弦楽団のシーズンチケットを買いました。「エッシェンバッハの場合は同一演目では後の日になればなるほどいい」という昨シーズンに得た教訓を生かし、木曜などは避けて主に土曜の演奏会を聴きに行きます。

最初の演奏会は9月24日。デュティユーの曲をベートーヴェンの交響曲第一番と第五番でサンドするというプログラム。
以前も申し上げましたが、今シーズンのフィラデルフィア管のコンセプトは"Rediscover Beethoven"。エッシェンバッハが9つの交響曲すべてを一シーズンで指揮するという意欲的なものです。正直な話、期待半分不安半分といったところです。ああ、ホルンがノラン・ミラーならば!

ところでシーズンチケットを買ってみたら、10月のサヴァリッシュ指揮の演奏会が指揮者未定なってました。どうかしたのでしょうか?ちょっと心配です。

そういうわけで、そろそろいい加減このブログもちゃんとします。
ええ、ホントちゃんとしますから。

(写真はタングルウッドのセイジ・オザワ・ホール。今回はここでは演奏会を聴けなかったけど。)
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# by ring_taro | 2005-09-03 21:10 | ひとりごと
参考CD バーンスタイン/ウィーン・フィル (DG)

最初にお断りいたしますが、僕はこの曲とナポレオンとの関係とか「ハイリゲンシュタットの遺書」とか、そういうのを語るのが苦手です。この曲が書かれた背景について知りたい方は、買ったCDのライナーノートや演奏会のプログラムをご参照ください。たいてい触れられています。

さて、ハイドンやモーツァルトの交響曲、あるいは彼自身による第一、第二交響曲などと比べると、この英雄交響曲はなんとスケールの大きな曲でしょう。この広大な感じは彼の九つの交響曲のなかでも群を抜いているのではないでしょうか。英雄を聴くにあたって、この「広大感」を楽しむことが大切です。

ただ、逆の見方をすると、聴いてて退屈に思ってしまうことにもなりかねない曲です。ヘタすると50分かかる曲ですし。幸い、四つの楽章はそれぞれ特徴的な音楽でありますし、自分のいる場所を見失わないようにしっかり聴いて、このでっかい交響曲を楽しみましょう。

一楽章は最初の二音とそれに続く緩やかな主題がほぼすべて。この冒頭のエネルギーが10数分間持続していきます。途中、曲想の雲行きが怪しくなったり風雲急を告げたりしますが、常に頭の主題が鳴っているかのような安定感。この豊かな音の流れに身を任せましょう。

二楽章は葬送行進曲。葬送行進曲の常として、重い足どりのなかで色々な思い出が去来します。例えば(5:04)くらいから少しだけ音楽が明るくなります。そしてこのトリオの部分が終わって再現部になると、楽章冒頭以上に音楽が厳しく荘厳になります。切なさと慟哭が一気に押し寄せてくる感じです。こうした音楽の移り変わりが、この楽章の魅力です。次第に音楽が途絶えていくような終わり方もすばらしいですね。

三楽章はスケルツォ(速いテンポで明るくて少しおどけた感じの音楽)。たいていスケルツォは主部→トリオ→主部という形になります。バーンスタイン盤の場合、トリオは(2:48)から始まり、(4:26)から再び主部に戻ります。トリオのホルン三本による狩猟的な音楽に注目です。

四楽章は自由な変奏曲の形式です。(0:13)くらいから弦のピチカートによって提示される旋律が主題です。その後、(0:46)くらいからの第一変奏、(1:19)からの第二変奏と、最初は単純だったメロディが次第に複雑に色づき始めます。最後は一気にテンポが速くなり、熱狂のなかこの交響曲は終わります。

参照CDとしてバーンスタイン/ウィーン・フィル盤を選んだのは、何よりもオーケストラの響きの素晴らしさからです。まずはこうした充実した響きの「英雄」を聴くことによって、この曲のスケールの大きさを堪能していただきたいです。

そしてこの演奏のもう一つの魅力は、四つの楽章を一つの音楽として結びつけて曲としての完成度を高めているバーンスタインの音楽解釈です。特に三楽章冒頭、快活ななかにも二楽章の葬送行進曲を引きずったどこか不穏な雰囲気が感じられるはずです。ここの部分、何度聴いても怖いです。

その次に聴いてほしいのは、トスカニーニ/NBC響盤 (RCA)。
1953年と多少古い録音ですが、その響きの引き締まり方をバーンスタイン盤と比べてみてください。バーンスタイン盤の響きがブヨブヨに聞こえることでしょう。テンポも全体的に早めですね。音楽の凝縮度、集中力こそがトスカニーニの魅力です。人によっては息苦しいとさえ思うかもしれません。

しかしトスカニーニのすばらしさはそれだけではありません。特に旋律の歌わせ方に、彼の音楽の「アツさ」を感じるはずです。音楽への煮えたぎる情熱を強靭な意志によって凝縮された器に閉じ込めた演奏こそがトスカニーニなのです。
一度彼のリハーサルの音源とか聴いてみてください。そらもう、すんごいですから。

最後に聴いていただきたいのがジンマン/チューリッヒ・トーンハレ管盤 (Arte Nova)。
前の二つの演奏とあまりに違う響きに驚くかもしれません。ジンマン盤は最新の楽譜解釈と、ピリオド楽器(曲が作曲された時代の楽器)の奏法を取り入れたとても新しい演奏です。弦があまりビブラートをかけないで弾いたり、木管のソロにところどころ「遊び」があるのはそのためです。

たとえば面白いのは一楽章の7:00あたり。ホルンのソロで音が駆け上がって、てっぺんのAs(ピアノで言うとラのフラット)の音を聴いてみてください。この音だけ、詰まった金属的な音がしませんか?ベートーヴェンが英雄を作曲した当時、ホルンに音を操作するキーはなく、このAsの音を出すには右手をベルに詰めて吹くしかなかったので、こんな音になるのです。現在のホルンにはキーがついているので、こんな奏法をしなくてもこのAsは吹けます(バーンスタイン盤の8:00あたり)。こうしたピリオド楽器の奏法がそこかしこに聴かれます。

この演奏、テンポの速さに驚きます。(例えば一楽章は15:36。トスカニーニは14:12ですが、これは提示部の反復を省略しているからで、実際はトスカニーニより速い。ちなみにバーンスタインは提示部を反復して17:44。)この速さでも破綻することのないオーケストラの機能美はすごい。そして、ただシステマチックなだけではない、魅力的な各楽器の音色。特に木管が絶品です。
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# by ring_taro | 2005-08-18 21:44 | クラシックの曲紹介

いまさら復活

皆様、おひさしぶりです。b0044005_2012732.jpg
恥ずかしながら、今更ブログを再開いたします。

えーと、どれくらい更新しなかったのでしょう。二ヶ月ちょっとでしょうか。
不義理をした皆様、申し訳ございませんでした。

この間、色々ありました。
日本に一ヶ月ほど帰ったり、その後、ロサンゼルスに旅行に行くつもりだったのが、何かの勘違いかサンフランシスコ行きの航空券をとっていたのを出発一週間前に気づき慌てて宿を取り直したり、突発的にニューヨークに行ったり、研修先の上司が何の前触れもなく辞めたり。。。

まあ、ブログの更新が滞った最大の理由は、夏になると演奏会がなーんにもなくなるからなのですが。ホント寂しかったなあ、この夏。

そんなむなしい日々にも、今週末でおさらば。サラトガ・スプリングス&タングルウッドの音楽祭に行ってきます。

旅行から帰って来たら、音楽祭および6-8月に行った演奏会の感想を、少しずつ書いていこうと思います。
で、その旅行の前に、音楽祭に一緒に行く人のために書いた楽曲解説でも載せようかなと。
(これは相当ひどい文章なので、おかしい個所がありましたら、ご指摘ください。)

しかしアレですね。外国にいると、どんどん日本語が下手になりますね(特に書き言葉)。それなのに僕の英語ときたら相変わらず。。。このまま行くと、僕はどの言葉も満足に使えなくなるのではないでしょうか?ああ、おそろしい。
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# by ring_taro | 2005-08-18 20:25 | ひとりごと
先の5月21日の記事のコメント欄に、シンガポール在住のChiaraさんがフィラデルフィア管弦楽団のシンガポール公演について書いて下さりました。Chiaraさん、どうもありがとうございます。二公演とも聴きに行かれたのですね、うらやましい。

こうして日本やシンガポールの方と音楽についてお話ししていると、ブログはじめて本当によかったなーって思います。

ところで最近、ニューヨークに出かけたり、友人が日本から遊びにきたり、またニューヨークに行ったりで、なかなか更新ができないのですが、来週くらいからまたせっせと書いて行きたいです。

今週末、ニューヨークでロサンゼルス・フィルの演奏会を聴いてきます。曲は僕の大好きなショスタコーヴィチの10番。久しぶりの演奏会。あー、待ち遠しい。
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# by ring_taro | 2005-05-31 10:44 | ひとりごと
アジア・ツアー中のフィラデルフィア管弦楽団は、あっという間に日本を去って行ってしまったようですね。今頃はクアラ・ルンプールでしょうか。

在シンガポールの方からフィラデルフィア管の公演に行くとのコメントをいただきました。ぜひ感想をお聞かせ願いたいものです。
シンガポールでは、日本公演ではなかったバルトークの「管弦楽のための協奏曲」をやるのですね。フィラデルフィアで聴いたのは、暗く、そしてうねりにうねる圧倒的なバルトークでした。あのクライマックスの衝撃は忘れられません。

さて、僕はというと、フィラデルフィア管弦楽団が身近にいない寂しさに耐えかねている毎日が続いております。なんとも贅沢な苦しみですが。

ちなみにフィラデルフィア管は6月7日にアジア・ツアーを終えた後も、夏は休みなく大忙しです。

まず6月24日から30日までは、本拠地キメル・センターで"Absolutely Mozart Festival"というモーツァルト曲を中心にした音楽祭をやります。指揮は主にピーター・ウンジャン。ソリストはピアノのレオン・フライシャー、このオケの首席クラリネット奏者のリカルド・モラレスなど。
(僕は残念なことにこの時期は日本にいるので聴けません。)

7月6日からはフィラデルフィア近郊の野外コンサート場、マン・センターで公演をします。ソリストはヴァイオリンのサラ・チャン、パールマン、フルートのゴールウェイなど、やたら豪華。スター・ウォーズやロード・オブ・ザ・リングといった映画音楽をやったりもします。このシリーズは23日のロセン・ミラノフ指揮のベートヴェンの交響曲第9番で終わります。
余談ですが、個人的には8月にこのマン・センターにブライアン・ウィルソンのスマイル・ツアーがやってくるのが楽しみ。

そして8月(3日から20日まで)のフィラデルフィア管は、ニューヨーク州サラトガに本拠地を移します。この会場もどうやら野外あるいは半野外のようですね。サラトガ・シーズンの音楽監督はシャルル・デュトワ。ソリストはマルタ・アルゲリッチ、ヨーヨー・マなど。

そして9月の22日から2005−06シーズンが始まります。最初のプログラムは、ベートーヴェンの交響曲第一番と第五番の間にデュティユーの曲をはさむという、エッシェンバッハらしい意欲的なプログラム。

その前にオープニング・ナイトがあるのでしょうが、まだアナウンスはないと思います。

いかがですか。夏も大忙しですね。オーケストラの団員をやるのも大変ですね。僕たち聴き手としては、聴く機会が増えるのは嬉しいかぎりですが。
僕はマン・センターと、そしてできたらサラトガには行きたいと思っております。
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# by ring_taro | 2005-05-26 22:10 | フィラデルフィア管弦楽団

パソコンをかえました

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5年前に買ったパソコンが、もはやあまりにアレになってしまっので、思いきって買いかえました。
マックを使うのは初めてですが、いいですねー。画面がすごいきれい。まだ若干の不都合はありますが、おおむね順調に切り替えられました。

ちゃんとブログにも投稿できたし。できてますよね?
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# by ring_taro | 2005-05-25 21:52 | ひとりごと

アジア・ツアーいろいろ

5月17日のThe Philadelphia Inquirer紙に、フィラデルフィア管のアジア・ツアーについての長めの記事が載っていました。面白そうなポイントを箇条書き風にご紹介します。


ツアーは日本から始まり、中国、シンガポール、台湾、香港、ソウル。アジアのなかで130人の人間と2万ポンド(約9トン)の楽器が30時間の旅行をする。ヨーロッパ・ツアーが楽に感じられるほどだ。

リハーサルはフィラデルフィアを発つ前にも、主にラン・ランとのベートーヴェンなどのためにおこなっていた。アジアでは演奏会と移動の合間に5回のリハーサルを予定。

ツアーの費用は300万ドル。しかし演奏会の入場料による収入は(一回の演奏会あたり?)15万ドルから20万ドル。これでは費用すべてをカバーできないので、多くのスポンサーをつのり、その収入が75万ドル。そのスポンサーのなかにはペンシルヴァニア州も含む。

5月初めに8人の団員の引退が発表されたが、そのなかでツアーに帯同するのはクラリネットのドナルド・モンターロのみ。(ということは、ホルンのノラン・ミラーはいないのですね。。。)この空いたポジションが完全にうまるには一年以上かかるだろう。

というわけで、今回のツアーにはエキストラの奏者が22人も参加している。(確かにこちらでのチャイコフスキーのプログラムでは、奏者のなかにフィラデルフィア室内管のメンバーを見かけた気がします。)この人数はちょっと普通じゃない。

すばらしい音響のサントリーホールでのマーラー・チクルスはCDリリースのために録音される。このホールではかつてサヴァリッシュの時代にも録音がおこなわれた。(何の曲?)また、マーラの五番は現地のテレビで放送される。(うおー、マジでか。誰か録画みせてくれー。)

指揮者のなかには、マーラーの交響曲を連日演奏することに疑問を投げかける人もいる。かつて音楽監督たちは、ツアー中に二曲以上のマーラーを取り上げることはなかった。エッシェンバッハ氏によると、「その前にモーツァルトをやったり、チャイコフスキー・プロを間にはさんだりするし、僕は健康そのもの。ノー・プロブレム」(意訳)だそうな。

北朝鮮の核実験についての報道が連日されているなか、韓国で演奏することに不安はないのかという質問に、エッシェンバッハ氏は「確かに深刻な問題だけどね、まあ、あまりに神経質になるのだったら、僕は暗い部屋にずっと隠れてなきゃいけなくなっちゃうよ」(超意訳)だそうな。
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# by ring_taro | 2005-05-23 23:58 | フィラデルフィア管弦楽団