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アメリカはフィラデルフィアに住む“りんたろう”のブログ


by ring_taro
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最後はやっぱりカメレオン

Directions in Music (Feb. 23, 05)
キメル・センター、ボライゾン・ホール

Herbie Hancock: Piano, Keyboard
Michael Brecker: Tenor Saxophone, EWI
Roy Hargrove: Trumpet

(プログラムにはBassとDrumsはそれぞれJohn PatitucciとBrian Bladeと書いてありましたが、都合によりメンバーの交代があったようです。公演前にアナウンスがあったのですが聞き逃してしまいました。DrumsはおそらくTerri Lynne Carringtonだったと思います。)

「ドルフィン・ダンス」のような往年の曲からそれぞれのオリジナルまで、実に充実かつスリリングなコンサートでした。

ロイ・ハーグローブは初めて聴いたのですが、柔らかさとパワフルさをあわせもったすばらしいトランペッターでした。特にそのハイトーンの輝かしさといったら。お客が一番盛り上がった部分でした。

マイケル・ブレッカーは最初のうちは「なんかいろいろ言いたいことはあるみたいだけど、なにも言わないうちに終わっちゃったなあ」みたいなソロが多かったのですが、後半調子にのってきました。やっぱこの人はすごいわ。
サックス意外にもEWI(イーウィ)と呼んでいたウインド・シンセも吹いていたのですが、これが面白い。途中でこの楽器をデモンストレートするコーナーがあったのですが、一人で音を次々重ねていっていって、最初エキゾチックな感じだった音楽が次第にファンキーなものに変わっていく様には感心しました。

ハービー・ハンコックは興に乗ってくると、アブストラクトなソロが次第にヘッド・ハンターズになっていくところがかわいらしかったです。

アンコールの最後は、出た!「カメレオン」。(ていうかそれまでのハービーのソロにも、ところどころカメレオンは顔をだしてたのですけど。)お客はみんな大喜び。最初のベースラインがでたとたんに大騒ぎです。ロイ・ハーグローブがワーワー、マイケル・ブレッカーはEWIで吹き始めて、後半アコースティックなサウンドに切り替えてキモチよさそうに吹きまくります。
名曲はいつまでたっても色あせないのですね。
by ring_taro | 2005-03-01 02:34 | ジャズ